2014年5月9日金曜日

【好きなもの】京都のお菓子

甘いものは昔から大好きなのですが、基本ケーキとかチョコレートだとかの洋菓子が好きで。

和菓子についてはあまりよく知らないというのもあってそんなだったのですが、最近なんだか機会に恵まれて京都のお菓子をよく食べるようになって。
祇園とかわりと近いのに全然行ったことがなかったのですが、ワーやっぱし和菓子の老舗やおいしい店が多いのだなーと改めて実感して。


そんな感じで、最近食べた中で美味しかった京都のお菓子について書きます。


まずは「すはま」っていう和菓子。
「すはま」という名前の由来についてはwikipediaからダイナミックに引用しますが、
州浜(すはま)とは、大豆、青豆を煎って挽いた州浜粉に砂糖と水飴を加えて練りあわせて作る和菓子の一種。
江戸時代には「豆飴」と呼ばれ、のち京都の和菓子店「植村義次」によって作られた豆飴の断面が州浜紋に似ていたため、「州浜(すはま)」という名前になった。
これが州浜紋。 州のように入り組んだ浜辺の形からきてるそう。
現在では、州浜粉を使った菓子全体を「州浜」「すはま」と呼ぶようになっている。

とのことで、いわゆる「すはま」は由来どおりの、こういう形の和菓子らしいです。



緑と黄色なのは海と砂浜を表してるのかな

ただぼくが最近食べたのは広い語義の「すはま」の方で、味はたぶん同じなのですが、形は普通に丸いお餅。

祇園の『宮田圓月堂』というお店のもので、写真を撮らずに全部食べちゃったのでネットから拾った画像なのですがこういう形でした。


黄色と緑の色遣いは同じですが、形はシンプルな楕円形。

これがとても美味しくて!
めちゃやわらかーい半生の豆餅と、カリカリのざらめの対比…!
そして砂糖の甘さと、その奥でほんのり広がる豆の風味よ


このすはまがすごく美味しかったのが「京都のお菓子、アツいのでは…?」となるキッカケで。


他のお店のすはまもこんなおいしいのかな?お店の個性とかあるのかな?とか気になって、同じく祇園の『下里』というお店のすはまを買ってみたんですが、それがまたおいしくて…!


こちらは豆の自然な色をそのまま活かした感じ。粒の大きさも幾分小ぶりだった。
まぶしたお砂糖もキメの細かいもので甘さも控えめ。で、そのぶんこちらは豆の風味がとても豊か。

自分はジャンクな甘ーいお菓子とかも好きなので、砂糖の甘みの強い『宮田圓月堂』の方が好みかなーと最初は思ってたのですが、この『下里』のすはまは食べ進めるごとに豆自体の素朴な甘さがクセになって、どんどんハマっていく感じがあって…。
毎日小腹が空いたときに少しずつつまむ、といった感じで食べていたのですが、最後の方はもう一粒食べようかな、あ、もう一粒…と手が止まらない感じで。


すはま、豆+砂糖のお餅なので、カロリー結構アレなのだろうし控えねばとは思うのですが、この2つはどちらも絶対また食べたいナァ


で、その祇園『下里』ですはまを購入した際、「よろしければお一つどうぞ」と頂いたのが、生姜と黒砂糖でできた飴。
ぼくは生姜がちょっと苦手なのでオッ…と思ったのですが、エイッと頂いてみるとこれがとてもおいしくて。

結局また京都に寄ったときに、今度はこの飴をお目当てに再訪しました。してやられた感じがすごい…


大砲を模したような形から「大つつ」という名前がつけられた飴なのですが、味はとても上品。黒砂糖の優しい甘みとほんのり生姜の味の二層で、最後まで飽きずにおいしい…



この二つのお店はなんかめちゃ老舗っぽかったんですけど、他に食べたものはわりと新しいお店が多かったのかな


これは四条、木屋町のあたりにある『nikiniki』の生八つ橋。


皮と餡をそれぞれ数種類から選んで、お好みの生八つ橋を作れます、みたいなシステム。
写真のは皮は「抹茶」、餡は「キャラメル」を選びました。

「はァ~洒落てますなァ〜!」みたいな、正直ちょっとナメた気持ちで食べたんですけどこれがすごくおいしくかったのでビックリして。
皮はヒンヤリと冷やしてあって食感も良く、餡の方のキャラメルは生キャラメルの様なとろけるやわらかさ。

もう一人は皮は「ロゼ」、餡は「アップル」をチョイスしてたのですが、それもおいしかったよう。京都に行ったときは毎回寄っていろんな組み合わせを試してみたいきもち


続いては『GOKAN』の京都高島屋店の「宇治有機抹茶のクレープ」。


甘かった、ハチャメチャ甘かった。バニラビーンズっぽいのが入った生クリームと抹茶・小豆はよく合うのですけども、オォ壮絶に甘い…という感想。


最後は京都の錦市場の中にあるお麩の専門店『麩嘉』の麩まんじゅう。


この生麩が「ヤバイ讃岐うどんかよ…」と思うようなすごい弾力!
プルンとみずみずしくやわらかいのですが、噛み切るには顎にグッと力をこめなきゃぐらいの弾力で、この食感は新鮮だった。
生麩ってこれで初めて食べたのですが、どれもこんなすごい弾力なのかな

味は葛まんじゅうによく似ていて、あとお店の方に聞いたところお麩には青海苔を練りこんであるそうで「おまんじゅうに青海苔…?」と内心ちょっと不安になったりしたのですが、わずかに香るぐらいで、全然違和感もなくおいしかった


という感じで(長いな)なんか最近よく京都のお菓子を食べてたのですが、どれも美味しかったナァ

なんか最後にまとめぽいこと書いた方がいいのかなとか思って「京都の和菓子の長い歴史の踏襲、そして脱構築~」みたいな雑なこと書こうかと思ったのですが、
少し考えて、日本で(それも京都で)「和菓子」というフォーマットを選んだ時点で歴史性から逃れることは不可能で、否応なしに踏襲か脱構築かどちらかの道しか無いのでは、と思った、それも雑かもしれないけれど

それは音楽(ロックンロールだとか)の現状とも近い気がしますが、まぁどんな業種でもそれはそうなのかな、こと音楽では、おもしろい人はそうした歴史性と己の位置について常日頃からめちゃ考えてて超話が長いような人か、逆に一切考えてなくて、抜群の身体性でスポーンと全部飛び越えちゃう人か、って感じな気がしますが、和菓子業界はどうなんでしょうね

そういうふうなこと考えるとお店の人に色んな話聞いてみたい(インタビューしてみたい)という気持ちになりますね…和菓子業界の雑誌とかあるのかな、なんか和菓子界における「Rockin'ON」みたいなの、あったら読んでみたいな

サクッとググったら和菓子特集のムック誌はいくつかあるようなのだけど、だいたいは「ここのお菓子がおいしい」みたいなものか、もしくはレシピ寄りの本になるみたい…

そんな中で趣旨とは少しズレるけどちょっとおもしろそうだったのは名古屋の老舗の和菓子屋「両口屋是清」が季刊で自主発行してるフリーペーパー。



だいたい毎号24ページほどで、PDFで過去号もいつでも読めるというのがアツい

これたぶん世の中にはもっとちゃんとディグれば和菓子インタビューとか和菓子Zineとか絶対いっぱいあるのだろうな…なんか和菓子自体よりソッチのほうに興味が湧いてきたぞ…

最後なんか変な話になったけどお菓子おいしいですよね、少食であんま食べられないけれどしばらくはいろいろ食べたいし、食べたらまたキチンと感想を文にして残したい、うん

ハァーみんなブログ一つ書くのどれぐらい時間かけてるんだろ…

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