
アルバムタイトルが『Bermuda Waterfall』っていうんです。滝。
常日頃からSoundcloudとかで曲名に「滝」「Waterfall」とか入ってる曲や、ジャケに滝画像を使ってる曲とかを見つけると嬉しくなって手当たり次第に聴いてしまうけど、でもこのアルバムに関しては滝とか全然関係なく(その言い方もどうなのかと思うけど)、1枚通してワーめちゃいい!と思って。すごい優しいアルバムで。
といってもこの人についてはまだあんまり知らなくて。
Twitterで知り合ったぺちこさんって人がいるんですけど。別のブログで海外のアーティストにインタビューしたり翻訳記事とか作るときにいつも英語関係で助けて頂いてる方で。
このアルバムはそのぺちこさんがツイートしてて知って。ぺちこさんはブルー・ハワイというカナダのアーティストが好きで、Sean Nicholas Savageはそのレーベルメイトなのだそう。あと過去にグライムスとかも同じレーベルからリリースしているらしいです(リンク先の写真見て「若っ!」と思った)。
Pitchforkでこのアルバム『Bermuda Waterfall』の全曲試聴をやっててすごい良かったんですけど、Pitchforkのアレって期間限定なんですね…。ダラっとしてたらとっくに終わってしまっていた。あれもっと皆に聴いてもらいたいぐらい良かったな
録音がどういう形態で進められたかはわからないのですが、音楽性は基本的にシンガーソングライター然とした感じで、本人の歌と、ピアノやギターを中心としたシンプルなバンド編成といった趣き。全体に強くかかったリバーブの鳴りとかは、やっぱしカナダのそういうインディーシーン周辺っぽい響きもあるんだけど、すごいパーソナルなアルバムのように聴こえる
シンセなどの音も結構多く入ってるのですが(上に貼った「Heartless」はドラムも打ち込みかな)、全体的に音色が柔らかいので、聴感としてはアコースティックに近い印象。
で、その中心に据えられてる本人の歌がすごく良い。細く柔らかいファルセットが不安げで、美しくて。レーベルのyoutubeアカウントで公開されてる「Naturaly」とか何度か聴いてると、あ、かなり芯の強そうなとこもあるんだなーと印象変わったし、過去作も聴けてないので、聴き込むとまだまだいろんなキャラクターがありそうな気はするけど、やっぱりこの儚げなファルセットはこの人の強い魅力だと思う。
Aメロとかの平歌でも、そのファルセットをはじめとしたSean Nicholas本人の様々なヴォイシングを使った多重コーラスが重ねられてて、一人多重コーラス好きにはとても嬉しい、またその声が感情的で不安定に揺れるのもエモくていい
アルバム買いたいなーと思ってるけど、iTunesかレーベル公式でのCDかアナログの通販しか無いっぽくて少し迷ってる、レーベル公式でちゃんと音いいデータを販売してくれたら嬉しいな、あとルックスが声から想像してた感じとは全然違うの意外だった

